森と水泳を通じて、communication(通じ合い) しながらeducation(教育)する体験型の授業で、元水泳日本代表萩原智子と、森の専門家・小野なぎさによる共同プロジェクトです。23年間、水泳と共に歩んだ萩原は「飲み水がなければ泳ぐこともできない。水泳は豊かさの象徴であり、幸せなこと。プールにきれいな水があるのは当たり前ではない、ありがたいことだ」と気づき、水への感謝の気持ちをみんなと共有し、美しい水を次世代に残したいと、小野とのコラボプロジェクトをスタート。森から水が生まれる仕組みをフィールドワークで学び、水の大切さを水泳を通じて考えるという五感をフル活用する内容で、2015年に始まり、2023年までに44回実施、1360人の子供たちが参加しました。近年、社会でのSDGsへの関心が高まるなか、参加者の意識が高まりはもちろん、新聞やテレビなどさまざまなメディアでも取り上げられるなど話題になっています。
大切な水を生む森についての授業。
産業カウンセラーで森林セラピストの
小野なぎさ先生に
「感謝の気持ちを学ぶ?森と人のつながり」と題して、
森の大切さや森の役割について
教えていただきます。
実際の木を触ったり、香りを嗅いだり、
目を閉じて森の音を聴いたり、
五感を使っての楽しい授業です。
水の大切さを学んだ後は、
場所をプールに移し、
萩原智子が「水に感謝する」 という話や、
プールで水に対する思いを伝え、
水泳教室を行います。
森の大切さ
森の役割
水に対する意識
森はあたりまえにあるわけではなく、育てる人が
いるから美しい森がある。そして、そんな森があるから
美味しいお水が飲めて遊べる川があって、プールがあり、
水泳をすることができる。
心身の健康づくり
笑顔の増える水泳教室
楽しく水泳を学ぶ
「水泳」は「水」が無ければ行えないスポーツ。
蛇口をひねれば出てくる「水」は当たり前ではなく
ありがたいこと。「水」の大切さを知り、感謝の
気持ちを持って水泳をする。
21年間、水泳と共に歩み、その水泳を通じて学んだ様々な経験は、
私を大きく成長させてくれました。
自分に負けない克己心、自身を信じる強い覚悟、
新しいことへのチャレンジ、人との出会い、
そしてたくさんの笑顔に出会い、そのパワーと勇気に励まされ、
ここまで辿り着きました。
私の周りには、常に水がありました。
しかし登山に出掛けた際に気付いたのです。
「飲み水がなければ、泳ぐことはできない」。
水泳は豊かさの象徴であり、幸せなのだと。
そのことに気が付いた今、改めて「水の存在」を皆さんに伝え、
「感謝」の気持ちを共有したいと心から願っています。
人は森に入ると心が安らぎ、優しい気持ちになります。
10年間仕事を通じたくさんの人を森へ誘い、学んだことは、
人間は森へ身を委ねると本来人間の持つ感覚を取り戻し、
こころやからだの調子が整うということ。
それは、人も自然の一部であり自然のリズムで生きているから。
物が溢れ便利な時代を生きる中で、
森からの恵みや森とふれあう心地よい感覚を通して、森があること、
健康な身体で元気に生きていることに感謝の気持ちを持っていただけるよう、
この活動を通じて伝えていきたいと思っています。
1980年、山梨県甲府市出身 中学3年生時に、海外遠征カナダ選手権200m背泳ぎで、当時、日本歴代2位となる日本中学新記録樹立。高校インターハイでは、200m背泳ぎで、3連覇達成。
同年アジア競技大会では、個人、リレー種目で、3個の金メダルを獲得。
2000年シドニー五輪、200m背泳ぎ4位、200m個人メドレー8位入賞。
2002年日本選手権では、100m、200m自由形、200m背泳ぎ、200m個人メドレーで史上初の4冠達成。「ハギトモ」の愛称で親しまれ、2004年現役引退。
5年の歳月を経て、2009年現役復帰宣言。復帰レースとなった新潟国民体育大会では大会新記録で優勝。翌年2010年には、30歳にして日本代表に返り咲いた。
同年、ワールドカップ東京大会で50m自由形、100m個人メドレーで、短水路日本新記録を樹立。順調な仕上がりを見せていた矢先、五輪前年である2011年4月に、子宮内膜症・卵巣のう腫と診断され、手術。手術後は精力的にリハビリに励み、レース復帰。
2012年2月のJAPAN OPENでは、50m自由形で短水路日本記録を樹立。
4月に行われたロンドン五輪代表選考会ではレベルが上がってきた女子自由形で、堂々と決勝に残り、意地を見せた。2013年6月、日本水泳連盟理事に就任。
現在はテレビ出演や水泳教室、講演活動など多岐に渡る活動を行っている。
1983年、東京都出身。 2006年、東京農業大学・地域環境科学部・森林総合科学科卒業。
在学中、心の健康と森の癒し効果に興味を持ち、働く人を対象とした研究を始める。
卒業後は企業のメンタルヘルス対策を支援する会社へ入社し、森林を活用した研修開発など多くの企業研修を実施する。
認定産業カウンセラー・森林セラピストの資格を取得。
在職中は中国事業の立ち上げにも関わり様々なシーンにおける労働者の心の問題に触れ、心と自然の可能性を改めて感じ、地域と企業を結ぶコンサルティング活動を行う。
2011年、心の病の現状を知るべく都内心療内科にてカウンセラーとして勤めながら、森林セラピストとして企業研修や地域の支援を行う。
2012年、株式会社グリーンドックに属し「保健農園ホテル フフ山梨」のプロジェクトマネ―ジャーとしてホテルの立ち上げ
兼 森林セラピストとして活動を行う。
2015年、一般社団法人森と未来を設立 代表理事に就任。森と人の共生を目指し、国内外の地方自治体と共に森林資源を活用した観光商品づくりや人材育成を行う。
現在は、森で過ごす時間(TIME FOREST)をテーマに、企業研修や講演、執筆活動など幅広く活動を行っている。